VSTOとは?

Visual Studio Tools for the Office System

Visual Studio Tools for the Office System(VSTO)は、Microsoft Office製品をフロントエンドにしたアプリケーションを、.NET Frameworkで開発可能にするソリューションです。最初のバージョンは、Visual Studio 2003とOffice 2003との組み合わせで成り立っていましたが、必要とされるコードの量が多く、手間のかかるものだったようです。その後、Visual Studio 2005でVSTO 2005がリリースされ、VSTO 2005とOffice 2003との組み合わせにより、開発が容易になったようです。VSTO 2005には、現在のVSTO 2008(VSTO 3.0)の基盤となる技術要素がすでに含まれていました。また、この時点で、.NET Frameworkは2.0ベースでした。さらに、Office 2007の登場とともに、Visual Studio 2005 Tools for the 2007 Microsoft Office system SEが無償で提供され、Office 2007での開発が行えるようになりました。この時点では、.NET Frameworkは3.0ベースでした。

VSTO 3.0とその構成要素

そして、最新のVisual Studio 2008において、VSTOの機能が包含されることになりました。.NET Frameworkは3.5ベースになります。このVSTO 2008(VSTO 3.0)では、Office 2003、及び、Office 2007のいずれか1つが選択可能となりました。
VSTO 3.0がVisual Studio 2008に含まれることにより、VSTO単体のライセンスは不要となりました。また、Office 2007を選択することにより、Officeのエディションの縛りは無くなります。
よって、以降は、基本的に、Visual Studio 2008とOffice 2007との組み合わせを使用することとさせていただきます。